2009年9月27日日曜日

引越し

今日は,新しい部屋へお引っ越し.嫁さんが来月頭に来るため広い部屋に移る.

長い1日だったが,全て書き留めておこう.

昨日のサウナパーティーの疲れもあり,朝寝坊.と言っても起床は10時くらい.普段かなり健康的な生活をしているから10時起床でも「良く寝た!」感がある.

朝昼兼用の食事を買いに,近所のスーパーへ.多分ここのalepa(スーパーの名前.大学構内にもある)へはもう来ることもないかな?

これが,ブランチ.菓子パンも日本より1回り以上大きいから,これだけで朝昼兼用の食事には十分.







記念にアパートの中の写真を撮っておく.ここが3人で共用していたキッチン.
ぼく: 湯煎したレトルトご飯
ポルトガル人: 豆とトウモロコシのトルティーヤ&生ニンジン
スペイン人: 揚げ卵とパン
を毎日のように食べていた.ぼくのナイフがお気に入りだったポルトガル人,これからどうやってニンジンの皮をむくのだろうか?


とんでもなくレトロなエレベータ.こんなの見たことがない.もちろん,フィンランドでも.何故に二重扉なのだろうか?しかもとんでもなく遅い.普通に駆け足で階段を下ったほうが絶対早いと思う.さらに,うるさい.「ぼくがんばってます!」という音を出す.





エレベータの中に貼ってある表示.3人乗り・240kgと書いてある.ぼく3人であれば大丈夫かも知れないが,大きいフィンランド人3人は無理だろう,きっと.注目すべきは,このエレベータが作られた年.「1937」と書いてある.1993年に手直しはしたものの基本は70年前のもの,ということなんだろう,きっと.


ということで,ブランチもとり,アパートの記念写真もとり,荷造りもあっさり終了したため,散歩がてらに歩いて友人をKamppi(ショッピングモール兼バスステーション.多分ヘルシンキで1番若者が集まるのでは?)まで迎えに行く.今日の引越しのヘルプとして,韓国人の友人に来てもらうことになっていた.この日記にも何回か登場する日本人顔の韓国人.「手伝ってくんないかな」というと「It's my pleasure」と応えてくれた.良い奴.

定番のお散歩コース,トーロ湾.このお気に入りの眺めも,もうあまり見られなくなるのかな?







本気でデカイんです.この写真じゃ,あまり大きさが伝わらないけど.






友人と合流して,そのままアパートへ戻る.ルームメイトの2人からは「今日出発だよね?」と声は掛けて貰っていたので,ポルトガル人とスペイン人,そして友人の韓国人と4人でカステラと日本茶でのお別れ会を自ら開いた.カステラは日本から持参したもの.なぜカステラを持って行こうと思ったのかは忘れたが,ちょうどポルトガル人もいるし,荷物も軽くなるし良いかな,ということで,皆に振る舞うことにした.ポルトガル人は,やはり「おー,かすてら!」と喜んでいた.
やはり,西洋人には日本人と韓国人の区別は全くつかないらしい.そりゃそうだ,ぼくだって「日本人ですか?」とこの韓国人に声を掛けたんだから(昔の日記参照).

で,お別れ会終了後,韓国人と2人で荷物をアパートの外に運びだす.段ボール5箱とスーツケース+細々したもの.運の良いことに,アパートの目の前がタクシー乗り場.運ちゃんにも手伝ってもらってタクシーに荷物を載せる.当初は2台に分乗かな?と思っていたのだが,結構大きい車(もちろんベンツ)だったので,1台で十分だった.

新しいアパートのあるLauttasaariに到着.フィンランド人に「Lauttasaariに住む」と言うと,皆に良いところだと言われる.確かに,かなり高級住宅街な感じが漂うエリア.ぼくのアパートも,かなりハイソなにおいがする.さすが家賃が高いだけのことはある.ただし,あとから気付いたが,このエリアの中ではそうでもない.もっと高級なアパートがごろごろしている.

アパートの前は大きな公園.こんな感じ.すごく良い場所.韓国人は「ピースフルな街だね」と感心していた.まさに,という感じ.子供を育てるには抜群な環境だと思う.



あたりを散歩がてら,バス停を探す.タクシーで来たから,最寄りのバス停がわからない.ちなみに,この辺はトラムは通っていないので,バスが唯一の交通手段.

歩いて3分も経たないうちにあっさり見つかったので,そのバスでヘルシンキの中心街に戻る.
引越のお礼に夕食をおごってあげるつもりだったのだが,時間がまだ早いのでヘルシンキを散歩.

たまたまこんな光景に出くわす.こちらでは,フラワーシャワーではなく,「ライスシャワー」なのね.みんなで,新郎新婦に米を投げつけていた.痛かろうに...新郎新婦は米から逃げるように,さっさと白の胴長リムジンに乗り込んでいった.そういや,ぼくらの結婚式でもこんなリムジンに乗ったなぁ...でも,ぼくらはハワイだったので,道も大きく,胴長リムジンでもドライバーは軽快に運転していたが,ここはヘルシンキのど真ん中.教会から出るときに,いきなり5回くらい切り返していた.かなり笑える.

それにしても,こんな歴史のありそうな大きな教会で結婚式が普通に開けるなんて素晴らしいですな.中も少し覗いてみたが,かなり広く,装飾も華やかで厳かな雰囲気のするところだった.

そろそろお腹が空いた,ということで夕食をとる.またもやTORIへ.これが3回目.日本のガイドブックに載っていた店員が興奮して「おれにそのガイドブックくれよ」なんて言ってきたお店です.

...どうでもいいんだけど,ぼくら夫婦も旅行先で写真を撮られてうっかりガイドブックに載ってしまったことがあるのだが(結構でかでかと),あのような写真やガイドブックは本人にはくれないのね.あげてたらきりがないからだろうけど.

魚を頼むが,今日は魚がないとのことだったので,またもやミートボールを注文.KARHU(ビールの銘柄)も1本.ただし,同じKARHUビールでも,アルコール度数によって3種類くらいある.ぼくのいつも飲む1番弱いもので,4.8%.日本のものと同じくらいかな?

上機嫌のまま,新しいアパートに戻ることに.韓国人は大学の構内(Otaniemiという地域)に住んでいるので,ヘルシンキの中心街から帰宅する際には,ぼくの家を経由して帰ってもさほど遠回りにはならない.ということで,アパートまで見送りに来てくれることに.

...ここでミス.こちらに来たときのバスに乗れば良いものの,違う番号のバスに乗ってしまった.確かにLauttasaariには来たものの,少し自分のアパートの周辺とは景色が異なる...

どうにかなるだろうと,とりあえず散歩してみる.ちょうど夕陽の時間帯.


ステキすぎる.この景色.







2人でNice viewだねーなんて言いながら辺りを歩き回るも,どうも見慣れた景色に辿り着かない.

人に道を聞こうにも,アパートの住所は覚えていないしメモも持ってきていない.ランドマークも覚えていない.「近くに公園が」って,島全体が公園みたいなもんだし...おぉ,どうする??



...連れの韓国人がランドマークを覚えていてくれた.ぼくの知っているフィンランド語は「Hei」「Moi」「Moi moi」「Kiitos」「Kippis」だけなのだが(順に「Hello」「Hi」「Bye」「Thanks」「Cheers」),彼はフィンランド語の授業も取っており,基本単語を知っていたらしい.バス停にいたキレイで親切なお姉ちゃんに道を教えてもらい,無事新しいアパートにたどり着けた.良かった.こうして歩いて気付いたのだが,我が家も海のすぐそば.上記の景色は,我が家から歩いて2~3分のところから見ることが出来るということ.いやはや,ステキすぎます.



こんな良い思いをさせてもらっている会社には,本当に感謝しなきゃね...
今後数年間は,むかつくことがあろうと
 「あれだけ良い思いをさせてもらったんだからいいか」
と思えるのではなかろうか.
# これを,他人から言われたらむかつくかもしれんが..

2 件のコメント:

梗子 さんのコメント...

無事に引越しお疲れ様~!3人で使っていたキッチンだけど想像以上に綺麗だね、さすが北欧だわ。景色もどこもすっごく素敵で、日本じゃ絶対に見ない景色ばっかりだね。アメリカとかイギリス、フランスあたりの留学は聞くけどフィンランドは初めてなので興味深いわ。なんせムーミンの住む神秘な国だもんね(^^)
ところで奥様とガイドブックに載っちゃったそうだけど、どこの国なの?気になるね☆

northfield さんのコメント...

うーん,キッチンは日本の方が使い勝手が良いような気がするけど...景色とデザイン,建物は確かにステキですよ.
ガイドブックは国内のものです.某離島でとられました.かなり恥ずかしい感じです..