さすが,クソ高い家賃を払っているだけある.何もかもが揃っている.まじですげぇ.
前のアパートでなくて困った電子レンジもある.
冷凍食品が気軽に食べられるようになると,一気に食のバリエーションが広がる.
テレビもある.前のアパートには3人の共用スペースに1台置いてあったが,結局1ヶ月弱居て,1回も見なかった.まあ,テレビと言っても,BBC Worldくらいしか見るチャネルがないし,見ていると「リスニングの練習してます」みたいな感じになり,ちっとも休まらないから,あってもあまり...という感じだけど.
ソファも結構良いやつが備えついている.ソファに寝転びながら嫁さんとSkype(WebCamera付き)をしていたら,「いつもの週末のぼくの顔になっている」(=ソファに寝転がってぼーっとしている)と指摘された...
ネット環境も良好.無線LAN環境がないのはちょっとアレだが,普通にRJ45の口が電気コンセントの隣から複数でている.実効速度で10Mbpsくらいでてるかな?ロケフリはかなり快適に見れたし,Youtubeも何の問題もなし.
ところで...
このアパートは,車いすの方が多い.今日すれ違った人の8割方は車いすの方だったと言っても過言ではない.なので,バリアフリー化も進んでいる.アパートの玄関前にはスロープが付いているし,アパートのゲートは通常の人のための高さと車いすの高さに2つの鍵穴がある.自動ドアも多い.自動ドアと言っても,分かりやすい"ザ・自動ドア"(?)ではない.普通の扉が,前に立った途端に勝手に開き出すタイプ.エレベータもずいぶん広く,閉まるのがゆっくり.ふーん.
で,今日1番の驚き.「洗濯」.
契約書には「洗濯室」があると書いてあったので,探し回ったが,なかなか見つからない.
1番ありそうなのは地下フロアなのだが,地下は異様に広く,しかも各部屋の前には鍵付の扉がある.
扉の中を覗ける構造にはなっていない.扉には部屋の名前がフィンランド語で書いてあるのだろうが全く分からない.見当もつかない.
片っ端に全ての扉に部屋の鍵を差し込んでいく.強行作戦.
自転車置き場や倉庫(各部屋の住人は一定スペースの収納スペースが割り当てられるようだ.確認しなければ)は部屋の鍵で開くが,それ以外は開かない.
うーむ.困った..
部屋に戻り,「laundry」にあたる単語をGoogle先生の力を借りてフィンランド語に変換.
"Pesula"や"Pyykin"というらしい.英語からは想像もつかない..
再度地下に戻って,"Pesula"や"Pyykin"と書いてある部屋を探す.
"Pesula"を発見!
が,この部屋には既に鍵を突っ込んでいるはずだ.
再度,鍵を差し込むも,やはり開かない..
と,そのとき,扉の横のひざ辺りの高さのところに,言葉で説明するのは難しいが,ボタンのような手のひらで押すものがあることに気付く.そこを押してみると...
「うぃーーーん」
という音を立てながら,扉が開いた.
おぉ.
ようやく洗濯室に辿り着いたのは良いが,洗濯機の使い方が分からない.
前のアパートにあったものとは種類が異なる.
うーむ,困った.
洗剤を入れてボタンを押すも,動き出す気配すらない.ボタンがきいていない.
途方に暮れていると,車いすに乗った女性が現れる.
"May I help you?"
その言葉を待っていた.
ここぞとばかりに,「こちらのアパートに引っ越してきたばかりで,しかもフィンランド語が全く分からなくて...」と説明すると,丁寧に使い方を教えてくれた.
まず,「携帯電話」が必要だとのこと.??なぜ??
よく分からんが,とりあえず,部屋に戻り携帯を持って再度洗濯室に戻る.
すると,
「壁に書かれている番号に電話して」
とのことなので,電話してみる.
相変わらずフィンランド語でむにゃむにゃ言っている.
分かったのは,最後の「Kiitos」だけ.
で,しばらく通話状態のままにしておくと...
壁に書かれた電話番号の下の方のスイッチに明かりがともる.
「あなたが使うのは1番の洗濯機だから,1番のボタンを押して」
言われるがままにボタンを押すと...
「がちゃーーん」
洗濯機の電源が入った!おぉぉ..
携帯を使って課金をしているらしい.
1回の洗濯機使用料は1.3euroくらいだったかな?安いものだ.
ってか,普通にコインで良いだろ!!
とも思ったが,確かにコインを入れる場所って大抵高い場所にあるから,車いすの方達にはこの方が便利なのかもしれない...うーむ,さすが福祉大国フィンランド.
...と勝手に納得してみたが,やっぱりコイン入れを低い位置に作ったほうが早い気がする.
ま,いっか.
ということで,無事洗濯が開始できた.
車いすの女性に,全身全霊を込めて「Kiitos」と言っておいた.
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