2009年12月12日土曜日

プレ・クリスマスパーティー

一昨日,学科主催のプレ・クリスマスパーティーに参加してきた.

11月のあたまにはパーティーの"Organizing Committee"が結成され,11月の中旬には招待状が全員に配られたのはこの日記でも触れたとおり.すごい気合いの入りようだった.実際に,すごく良く出来たパーティーだった.

こんなに気合いを入れる理由が最近になって分かってきた気がする.
気合いを入れて何か楽しみを見つけないと,この暗くて寒い国で冬を越すのは大変なんだ.きっと.

...

14時過ぎ,集合場所であるビルの前に行くと,「遠足用」の観光バスが止まっている.それに乗ってカーリング場に行くようだ.

ちなみに,フィンランド人はみんなカーリングをやるか,というと決してそんなことはない.周囲の誰しもが口を揃えて「やったことない」と言っていた.

30分も経たないうちに,カーリング場に到着.ここ(フィンランド語注意)
カーリング場は我々の貸し切りだった.

以下,覚え書き.左がその様子.ぼくのしょぼい携帯で撮ったので画質が粗いが.

■ 「スケート靴だっけ?」
プラスチック底の氷上で良く滑る靴を利き足の反対側に,普通の運動靴っぽいものを利き足側に履く.つるつる靴の方の片膝を立てて,利き足で台のようなものを蹴って氷上を滑る.こんな感じ.なのでスケートが出来なくても出来るスポーツ.


すごく不思議な靴.仲良しのギリシャ人が調子に乗って滑りまくっていたら大転倒.頭から血を流していた...

■ 「ブラシをかけるとどうなるのか?」
誰しもが疑問だろう.

結論.

かなり違う.ブラシをかけると飛距離が出る.一生懸命掃けば掃くほど石が遠くに滑る.掃くことにより少しだけ氷を溶かして摩擦を減らしている.ブラッシングで方向を変えるのは,(少なくとも素人には)無理.

なので,石を滑らす際には少々弱めにするのがコツ.強めに滑らせてしまうとアウトしてしまうが,弱めの場合は,掃く人が頑張ってくれればもしかしたら"○"の中に入るかも知れない.

■「面白いのか?」
面白いとは思う.ただ,本格的に面白くなるのは「戦略」が必要なレベルに達してからだろう.オリンピックのゲームを見てて面白いのは,戦略的だから.初心者のうちは,とにかく"○"の中で石が止まるように滑らす練習が必要.他のスポーツ同様,戦略以前に基本が出来ないといけない.


ぼくは大して活躍しなかったが,チームは大勝.でも,「どの石を押し出して...」等の駆け引きは皆無.ただ単純に石を滑らせて何個石を"○"の中で止められるかを競っただけだった...

ムキになって掃いたもんで翌日筋肉痛になった.普段確実に使わない筋肉だからなぁ.

...

カーリング終了後,電車でヘルシンキ中央駅へ.
研究室の人達と中央駅周辺のBarに入る.ディナーイベントまでの間の時間つぶし.

実は,プレ・クリスマスパーティー当日は,ぼくの誕生日.

1人の子がそのことを知っていた.Facebookで見たのを覚えていてくれたらしい.
嬉しいねぇ.
その子がビールをおごってくれた.2~3個年下のはずだけど,見た目も中身も態度もとても年下に見えない...

Barでのチャッティング中,みんなの食い付きが良かったのは「カラオケ」の話.
頭に大きな絆創膏を貼ったギリシャ人が,
 「生バンドの演奏付きでカラオケが出来る場所がある」
なんてことを言っていたので,
 「それはカラオケじゃないよ.カラオケの"カラ"はempty,"オケ"はorchestraという意味だからね」
と教えてあげると,みんな「へぇ~」顔になっていた.

ちなみにカラオケは,スシ,カラテ,トヨタ等に匹敵するレベルで有名な日本語(だと思う).

...

その後,ディナー会場へ.ここ.結構立派なホテル.何でも100年くらい前までは,このホテルの敷地はぼくの大学の学生組合のものだったらしい.

ビュッフェ形式のディナー.トラディショナルなフィンランドのクリスマス料理,というわけではない.

美味しかった...やはり,フィンランドといえでも,美味しいところで食べれば美味しいのだ.





ぼくと一緒に研究をしている子が,Organizing Committeeの一員であり,パーティーの司会をやっていた.こんなエンターティナーだったなんて全く知らなかった.参加者は100人はいるんじゃないかという規模だし,会場は写真のような料理を出すホテルの宴会場.それなのに,全く臆することなく堂々とした司会っぷり.たいしたものだ.

余興の1つに,「サンタ作り対決」があった.
席が近い10人程度でチームを作り,各チームは与えられた材料を使ってサンタクロースを作る.1時間後くらいに,各チームの代表者はひな壇に上がって自分のチームのサンタクロースのコンセプトをプレゼン.拍手の大きさで優勝チームを決定....

...教授からマスターの学生までいるパーティーでやる余興としては正しい.というか良く出来ている.

ぼくらのチームは,材料が入っていた紙袋を活用した腹話術サンタを作成.



サンタ対決,優勝しちゃった.
ちなみにぼくの貢献度はゼロ.酔っぱらって寝ていたから.

...こればかりは,フィンランドに来ても治らないね.

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